こんばんは。
関西生まれ関西育ち、九州の片隅で人生を嗜む男、ナツカです。自他共に認める多趣味な人類ナツカですが、そのうちの一つがバイクです。まぁバイクと言っても何のことはない、110ccの小型バイクなので大したものではありませんがね。乗り始めて何年も経っていない乗り出しライダーなので、経験も大して語れません。が、今の愛車との出会いは、今でも妻に語り草にされるお話なので、折角だからちょっと語らせてもらいます。
今回は後編です。前編はこちらから。
突然の別れ
欲しかったクロスカブ50を買う決心をつけて意気揚々とバイク屋に向かった私。

しかしそこにはお目当ての子はおらず、無情にもそこに車体が置いてあったであろう空白だけがありました……
当時交際中だった妻とのやり取りが残っていました。

私は一か月待ってまだバイクが残っていたら買うと決めており、だいたいその日が1か月目だったことがうかがえます。当時もクロスカブは人気の車種であり、売れてしまったら次回の入荷は未定であることは既にお店の人に確認済みでした。
つまり、売れてしまったということは、次いつ手に入るかわからないってことです。
ショックでした……
虚無って膝から崩れ落ちる
ショックのあまりフラフラとおぼつかない足取りで、近場のスタバに足を運びました。
とりあえず当初の目的だった実家に帰るのを目的に駅まで歩いたのですが、そこで気力が尽きちゃったんですね。適当なコーヒーとワッフルを頼んで席に着きました。

そして動けなくなっちゃいました……
ショックすぎてコーヒーも喉を通らず、席で力なくうなだれて呆然としておりました……
こんなにショックで動けなくなったのは、後にも先にも艦これで瑞鳳を轟沈させてしまった時以来でしょうか。
そのうち気分まで悪くなってきてまぁ最悪でした。
当時のしょぼくれ具合も、妻とのやり取りの中に残っていました。

あまりのしょぼくれ具合に妻も心配してくれているのが伺えますね。まぁこの後しっかり笑い話にされるんですけども。
諦めきれなくて
折角だから付近のバイク屋さんを探して見に行っては、という妻の励ましもあり、グーグルマップからバイク屋と思しき店をピックアップして巡ることにしました。
半径数km圏内にバイク屋は3つ。
一個一個歩いて巡りました。
1件目は小さな個人商店でした。ざっくり見るも、店頭にクロスカブの姿はありません。
2件目はスズキのお店でした。カブはホンダのバイクなのでここも無し。
3件目はバイク屋ではなく整備メインのお店といったところ。無しです。
思い切って足を延ばして除いた4件目もちょっとした個人商店……こちらはヤマハの大型バイクがずらっと並んでおりカブの姿はなし。
無い。
無い無い無い。
無いだろうとは思っていたがここまで無いなんて。
しかしここまで来たら後には引けません。ここで家に帰って不貞寝したら、夜眠れなくなるの明らかでしたし。
電車で一駅乗った先にレッドバロンがあるのに気付いたので、藁にもすがる思いで覗いてみました。ここになければもう諦めよう……
本当に最後の探索でした。
運命の出会い
電車で一駅、歩いて10分。そこそこの規模のレッドバロンでした。
ズラッと並んだ中古バイクの中に、クロスカブの姿はありませんでした……ただ、80年代のCT110ハンターカブが置いてありました。
なんで逆にそんなのあんねん。
普通ならここで引き返すところですが、ここはレッドバロン。全国チェーンの中古店なので、ひょっとしたら他店の在庫を取り寄せ出来るかもしれない。折しも通り雨が降っていて、外を歩く気にもなれなかったので、思い切って店員さんに尋ねてみました。
「クロスカブ110ですか……ああ、ありますねぇ!」
あった。
「イエローはちょっとないですけど、プコブルーがちょうど隣町の在庫にありますねぇ」
隣町に!
「改造なし、メーターは1200kmくらいですけど、どうします?」
めっっっっっっっっっっっちゃ状態がいい!!
走行メーターが1000km程度とは、新品から慣らし運転が終わった程度とされており、中古バイクでは新品同様と言っても過言ではありません
18年型なので型落ち品ですし、その癖定価レベルのお値段でしたが、妥当な値段でした。
というかそんな状態のいい18年型プコブルーのクロスカブがそうそう新品で手に入るとも思えません。
「買いまぁす!!」
買いました。
ただし、エンジン排気量110ccのバイクは「小型自動二輪車」となりますので、二輪車の免許が別途必要になります。
が、排気ガスの規制で今後50ccバイクはなくなっていく流れになっていたので、乗るなら50ccタイプは避けたほうが無難でした。
実際、50ccのカブシリーズは生産終了になりましたしね。
で、ありがたいことにレッドバロンでバイクを購入する際に免許が必要な場合、近隣の教習所を利用するなら値引きが入るとのことだったんですね。
こうして私は、奇しくもかつての母と同じく一目ぼれのバイクのために、急遽教習所に通うことになったのでした。
怒涛の2か月
そこからは怒涛でした。
会社が残業禁止命令を出していたのをいいことに、退勤後に電車とバスを乗り継いで教習所に通い詰める日々。加えて、ローンを組む買い物は初めてだったので、そのあたり不慣れで手こずったり、まぁいろいろ大変でした。

そして、8月初頭……ついに、念願のクロスカブ110を手に入れたのでした。
おわりに
一目ぼれしたバイクとは違う子をお迎えすることになりましたが、結果として今は充実したバイクライフを送れているのでよかったのかなと。
妻には、目当てのバイクがなかった時の落ち込みようを今でもネタにされます。気分が悪くなるほどのショックでしたが、今ではいい思い出です。
むしろ110ccをお迎えしていなかったら今頃どうなっていたか……まぁその話はいつかどこかですることもあるでしょう。
クロスカブでのツーリング模様も、そのうち記事にしようかなと思います。
多趣味なナツカの雑記部分も、今後ともよろしくお願いします。
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