いらっしゃいませ。
関西生まれ関西育ち、九州の片隅で人生を嗜む男。
ナツカと申します。
最近、ウマ娘にラッキーライラックというキャラクターが追加されましたね。
ぱっつんロングヘアのポニーテール。ぶっちゃけデザイン好みドストレートです。
しかも関西弁キャラではありませんか。親近感がわきますね。
ところでこんなツイートをお見かけしたんですよ。
「関西弁がわからなくて、下手するとなんJ民みたいになる……」
そらあかん!!!!
あんなかわいいキャラクターに怪しい関西弁しゃべらせるんは許されへん!!
というわけで、勢いで書きますは関西弁キャラの解像度上げたい人向けの関西弁講座。
勝手に始めます。
そもそも関西弁とは
皆さんが思う関西弁と言うのは、一口に関西弁と言ってもさまざまな種類があります。
私が30年近く近畿地方で暮らした経験からして、2府4県くらいの範囲で関西弁が主に使用されていますが、各府県の中でも細分化されています。
少なくとも、兵庫県内だけでも3つか4つくらいあります。
有名な話ですが「来ない」という言葉の訛り方である程度出身地が搾れちゃったりしますね。
それくらい関西弁って種類があります。
まぁそんな難しい話は置いておいて、気軽に考えましょう。
オタク人生30年、関西弁キャラと呼ばれるキャラクターは大別して二種類しかいません。
- 汎関西弁話者
- 京都弁話者
この二種類です。
これさえ意識しておけば、関西弁キャラのセリフを仕損じることはほぼないといっても過言ではないでしょう。
関西弁を関西弁たらしめているのはイントネーションが8割
方言とは難しいものです。
ちょっと間違えるとすぐに違和感を感じてしまいますからね。
ですが、少なくとも関西弁というは、字面がほぼ標準語で問題ありません。
何なら上3行の文章は全部関西弁と言い張ってもあんまり問題ないです。
読み上げたときのイントネーションさえあっていれば。
逆に、関西弁っぽい要素を無理に盛り込もうとすると、怪しい関西弁になりがちです。
例えば、
- そないに気にせんでもええやで
- 関西弁っぽいこと言うっとったらええっちゅうこっちゃで
- めっちゃ不自然でっしゃろ、ほんまでんな
これらはよく聞く関西弁要素を盛り込んだ変な関西弁です。こういうしゃべり方をする人がいないとは言いませんが、わざとらしくくどいといわざるを得ません。
では上記のセリフを自然に直すとどうなるかというと
- そんなに気にせんでもええで
- 関西弁っぽいこというとったらええってことや
- めっちゃ不自然やろ、ほんまやな
こうなります。
どうちがうねんって? まぁそんな焦らんといてくださいよ
自然な関西弁文法!(汎関西弁)
関西弁を文章で書く際には、いくつかのポイントを押さえればそれっぽくなります。
語尾に「やで」「でっしゃろ」「でんがな」を使わない
まず何といってもこれです。
安易に「やで」を使ってはいけません。
いやほんまに。
語尾に気軽に「やで」をつけると一気になんJ民度が上がります。使いどころには注意が必要です。
では「やで」をどこで使うかというと「これは~~だよ」の「だよ」の部分に使います。
例)大丈夫だよ、ありがとう → 大丈夫やで、ありがとうな
やで、の難しいところは競合する語尾が多いことです。
例)エゴだよ、それは! → エゴやん、そんなん!
すりっとお見通しだ! → すりっとお見通しや!
違うんだよ、勘違いなんだ! → ちゃうねん、勘違いや!
このように、「やで」を使う場面はあまり多くありません。
感覚としては本当に「~~だよ」と穏やかに言う場合に使うことが多く、日常会話ではあまり使わない語尾です。
同様に「でっしゃろ」も使いません。
そもそも「でっしゃろ」はひとつの単語ではありません。
「でっしゃろ」=「です+やろ」
というように、「です」と「やろ」が繋がって訛った敬語になります。
使わないことはないですが、少しお年を召した男性の方相手に砕けた場で使うくらいのイメージです。若者同士で使う言葉とはちょっと違います。
あと「でんがな」
関西弁言わないランキング堂々の第1位に燦然と輝く関西弁です。
30年以上生きてきて、日常生活で言ったことも聞いたこともありません。
大木こだま・ひびき師匠の漫才以外で聞くことはまずありません。
使うともれなく「大阪のおっさん」になるので、使わない方が無難です。
ちなみに「まんがな」は使うことがあります。
くくりとしては「でっしゃろ」と同じ枠なので、若者同士で使う言葉ではありません。
「でっしゃろ」「でんがな」「まんがな」の3つは、少なくとも冒頭に上げたかわいい女の子が使う関西弁ではありません。
逆に、お歳を召したキャラや、うさん臭さを出すときには使っていってもいいとは思います。
ここを変えるだけ! 簡単関西弁翻訳
関西弁関西弁といっても、基本はほとんど標準語と変わりません。
とりあえずこうしといたら関西弁になるポイントをピックアップしましたので、紹介しましょう。
そう→せや
例)そうかな→せやろか
そうだよ→せやで
そうじゃない→せやない
そうだ! 京都に行こう→せや! 京都に行こ
肯定の意味を表す「そう」はおおむね「せや」に置き換えることができます。
ただ、「大きそう」や「速そう」といった助動詞や、「○○したそうだ」などの伝聞系の「そう」には使えません。
~だ→~や ~だな→~やな ~だわ→~やわ
例)お前がナンバーワンだ→お前がナンバーワンや
雨が降りそうだな→雨降りそうやな
とても素敵だわ!→めっちゃ素敵やわ!
関西弁は、や行への置き換えが多いです。語尾につく「だ」はほぼほぼ「や」に置き換えて大丈夫です。
~じゃん→~やん ~じゃない→やない
例)だめじゃん!→あかんやん!
食べちゃうじゃん→食べてまうやん
もう終わったじゃないか→もう終わったやないか
これもや行への置き換えパターンですね。「じゃ」は概ね「や」に置き換えて大丈夫です。
まとめ
む、無理や……
一晩で関西弁マニュアルまとめるなんて土台無理な話でした。
勢いで記事なんか書くもんじゃないですね。
こちらの記事は順次更新していきます。
皆さんの創作活動において、キャラの解像度を上げる一助になれば幸いです。
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