今更聞けない! TRPG頻出単語集【ブクマ推奨】

こんばんは。
関西生まれ関西育ち、九州の片隅で人生を嗜む男、ナツカです。

TRPGに限りませんが、趣味の世界ってなかなかに専門用語が多いですよね。で、趣味の世界って飛び込んでみるとそういう専門用語は共通言語と化してることが普通なんですよ。
するとどうなるって、初心者にわからない言語でしゃべるものだから、初心者がついていけないんですよね。
これではいけません。
というわけで、TRPGで遊ぶときに飛び交う専門用語についてまとめました。

筆者
筆者

大変長いので、すべてに目を通す必要はありません
ただ「この単語なんだっけ?」って時にここを開いて、この下にあるであろう目次から目的の単語を探して、そこだけ読んでもらって構いません
是非ブックマークしてからご覧ください

TRPG

テーブルトーク・ロールプレイングゲームの略

GMが用意したシナリオを、システムに則って作ったキャラクターでロールプレイしながら遊ぶアナログゲームのことです。
この記事をお読みに下さってる皆さんには今更な情報でしょう。

ルールブック(ルルブ)

TRPGのルールが記載された本のこと

よくルルブと略されます。主にA4サイズか文庫本サイズの物が多いが、サイズ感は様々です。
ルールブックの中にはいくつか種類があります

基本ルールブック

ルールブックと言えばこの基本ルールブックを指します。この本がなければTRPGは遊べません
ルールのみならず、その作品の世界観やキャラクター作成に必要なデータ、エネミーのデータ、買ってすぐに遊べるサンプルシナリオなどが記載されています。

サプリメント

基本ルールブックには記載されていない複雑なルールや、キャラクター作成用の追加データなどが記載されている。一般的なゲームでいうところの追加DLCのようなものです。

シナリオブック

サプリメントの一種。公式が作成したシナリオがいくつか収録されていたり、ゲームブックのように一人で遊べるシナリオが収録されていることがあります。

GM

ゲームマスターの略

TRPGに於けるゲーム進行役で、シナリオに沿ってPLを導く存在です。シナリオに従ってゲームを振興する関係上、エネミーや罠を仕掛けてPLとは敵対的な立場になることも多い役目です。
ですが、GMというのは決してPLの敵ではありません
同じTRPGを楽しむ一プレイヤーであることを忘れないようにしましょう

昨今のネットにおけるTRPG事情的に、GMよりもKPという言葉を目にすることが多いかもしれません。
クトゥルフ神話TRPG(以下CoC)ではKPと呼ばれ、こちらはゲームキーパーの略になります。GMとKPは同じ立ち位置、同じ役割であると覚えておいてください。

PL

プレイヤーの略

TRPGに於けるシナリオをプレイする側の人間で、システムに則って作ったキャラクターを操作する側の存在です。システムによっては協力したり、時に敵対したりすることもあります。
ですが、GMと同じく一緒にTRPGを楽しむ仲間なので、いがみ合わないように気を付けたいですね

PC

プレイヤーキャラクターの略

TRPGに於けるプレイヤーが操作するキャラクターのことを指します。
PCに対してGMがシナリオ中で登場させるキャラクターをNPC(ノン・プレイヤーキャラクター)と称します。
PLはこのPCをロールプレイすることでゲームを楽しむことになります。

シナリオ

TRPGのプレイ一回分の物語が記された台本のようなもの

TRPGにおいてなくてはならないものです。
シナリオには、TRPGを一回プレイするのに必要な情報が書かれています。この物語がどういう物語で、PCはどういう人物を想定して作ってもらうかといった情報から、導入~結末までに行う判定やNPCの会話や反応、結末の分岐などが書いてあります。
GMが作成する場合もありますが、昨今ではインターネットで購入することもできます

セッション

GMの進行の元、PLが集まってシナリオをプレイすることを指す

集会を意味する英単語ですが、TRPGでは文字通り集まって遊ぶことを言います。
セッションしよう、と言うと「TRPGのシナリオを一回分プレイしよう」という意味合いになります。

セッションにはオフラインセッションオンラインセッションの二種類に分けられます。

オフラインセッション(オフセ)

文字通り、オフラインでセッションをすることを指す。

オフセと略されることが多いです。
つまり、PLやGMが同じ場所に集まって、顔を突き合わせて遊ぶことを言います。
旧来のTRPGの遊び方であり、一番オーソドックスな遊び方です。

オンラインセッション(オンセ)

こちらも文字通り、オンラインでセッションをすることを指す

オンセと略されることが多いです。
PLやGMがインターネットを介して集まってTRPGを遊ぶことを言います。
近年主流になりつつある遊び方で、オンラインセッションをブラウザ上で遊べるサポートサイトも充実してきています。
オンラインでコミュニケーションを取る関係上、ボイスチャットを用いた方法テキストチャットを用いた方法の二種類があります。

ボイスセッション(ボイセ)

ボイスチャットを用いてオンラインセッションを行うことを指す

Discordなどで通話をしながら、サポートサイトで出目などを管理して遊ぶ方法です。
情報の伝達やロールプレイを音声のやり取りでできるので、遊びやすいのが特徴です。
ただし、SNS等で出会ったばかりのメンバーといきなり声でおしゃべりするのはハードルが高いという方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、下記の方法を取ります。

テキストセッション(テキセ)

テキストチャットを用いてオンラインセッションを行うことを指す

サポートサイト上で行えるテキストチャットのみを用いてコミュニケーションをとります。
面識のないメンバーが集まるオンセにおいては気軽で遊びやすいのが特徴です。
しかし、音声でのやり取りよりもペースがどうしても下がってしまうので、時間がかかりやすいのが難点です。

テーブルのことだが、TRPGにおいては俗にセッションのことを指すことが多い。

シナリオを持ち込んでセッションをやろうと誘うことを「卓を立てる」、一緒に遊ぶことを「卓を囲む」などと言い表したりすることもあります。
TRPGに慣れた人間が使いがちな単語です。

システム

TRPGのタイトルや、そのタイトルのルールのことを指す

主にTRPGではタイトル名をそのままシステムと理解して会話する場合が多いです。
例えば、セッションに誘うときなどに「何のシステム?」といった具合に聞かれたりします。

ダイス

サイコロのことを指す

すごろくにも使う、あのサイコロを思い浮かべていただければ結構です。
TRPGにおいては、キャラクター作成やシナリオ内での行為判定などに使用します。一般的にすごろくで使用するサイコロは、1~6の目が刻まれた立方体の形をしていますが、これを六面体ダイスと呼びます。
TPRGでは六面体ダイス以外にも、

  • 目が10まで刻まれた10面体ダイス
  • 目が12まで刻まれた12面体ダイス
  • 目が100まで刻まれた100面体ダイス

等を使用することがあります。
オフラインで顔を突き合わせて遊ぶ場合にはプレイヤーの人数分必要になりますが、近年はオンラインでのセッションが増えており、必ずしも購入する必要はありません
なお、オフラインで遊ぶ場合でもスマホアプリなどでダイスが振れるので、やはり必ずしも購入する必要はありません

しかし!
ダイスは自分の手で振るのが一番楽しいと思うので、オフラインセッションで遊ぶときには、折角だったら買っちゃってください!

2D6、1D100、4D10

何面体ダイスを何個振るかを表した略語
例えば

  • 2D6六面体ダイス2個振る
  • 1D100百面体ダイス1個振る
  • 4D10十面体ダイス4個振る

というように読みます。
TRPGのルールブックやシナリオでは頻出するので、良ければ今回はこれだけでも覚えて帰ってください!

ハンドアウト(HO)

PLが作成する際に、GMから開示されるキャラクターの前提となる情報や設定などを指す

HOと略す場合もあります
TRPGのキャラクターは、システムが許す限り自由に作って構いません。が、シナリオには「このシナリオに出してほしいキャラクターの前提情報」が設定されている場合が多いです。
これをハンドアウトと呼び、GMがキャラクター作成前にPLへ開示します。

例)今回のシナリオは現代日本の学校を舞台にするので、学校関係者のキャラクターを作成してください

特に、CoC等の一部のシステムではPCそれぞれに個別のハンドアウトを用意している場合が多いです。これはシナリオに登場するキャラクターそれぞれに前提となる設定を開示するものです。

例)今回のシナリオは現代日本を舞台にします。PC1は学生さんです。PC2はそのクラスメイトです。PC3は先輩です。PC4は教師です。

PLは開示されたハンドアウトの中から、好きな立場のキャラクターをほかのPLと相談して選んで作成することになります。

キャラクターメイキング

PCを作成することを指す。

ルールブックに記載された方法を参照しながら、キャラクターシートを埋めて、システムに沿ったキャラクターを作成します。

経験上、TRPGにおいて一番難しいのが初見のシステムを用いたキャラクターメイキングと言っても過言ではありません

なぜなら、ルールブックの内容にある程度精通していないといけないからです。
ルールブックの厚みの4~5割はキャラクターメイキングにまつわる内容であることが多いです。そのすべてを把握してから出ないとメイキングできないわけではありませんが、参照範囲は膨大になります。
初見のルールブックの場合、どこに何が書いてあって何をしなくてはいけないのか把握するところから始めないといけません。

これがすさまじく、面倒くさい!

初めて触るTRPGのシステムを遊ぶ場合、もし可能であれば、キャラクターメイキングの時点でPLが集まって一緒に行うことを推奨します。

キャラクターシート(キャラシ)

PCの情報を記した専用の紙です

システムごとにそれぞれ書式が存在しており、それぞれデザインの凝ったシートが公式からお出しされています。
主にルールブックのカバー裏や裏表紙などに印刷されており、それをコピーして作ることができる他、公式HPでPDFで配布されているのが一般的です。
が、近年はオンラインセッションが一般化しており、ブラウザ上でキャラクターシートを作成できるオンラインツールが普及しています。

判定

キャラクターの行動が成功したか否かを決めるために行う行為のこと

TRPGのシナリオ中、キャラクターは様々な困難に立ち向かいます。その際に、困難な行動を成功したかどうか、ダイスを使用してその成否を判断します。
この時、キャラクターを作成した際に決めた能力値や技能レベルと言った数値が、その判定を成功しやすくしてくれたりします。

例えば、敏捷や素早さといった値が高いキャラクターなら、素早さを求められる判定に有利に働くでしょう。

出目

ダイスを振った時に出た値を指す

「ダイスを振った時にの数」の。セッション中に頻出する単語なので、覚えておきましょう。

例)2D6を振った時に3と4が出た場合、出目は7です
  1D100を振った時に46が出た場合、出目は46です

判定値

能力値や技能レベルとダイスの出目とを参照して出た最終的な数値を指す

キャラクターの行動がどれくらい成功したかを計る最終的な数値になります。
この判定値と対になるのが目標値です。

目標値

判定が成功したかどうかを決める基準として設定された数値のことを指す

上記の判定値が、目標値を達成できれば判定は成功となります。
この時、目標値より

  • 値が大きければ成功する判定を上方ロール
  • 値が小さければ成功する判定を下方ロール

と言います。

上方ロール

目標値に対して、判定値が大きければ成功と判断するタイプの判定を指す。

例)重たいバーベルを持ち上げられたかの判定を行います。キャラクターの筋力値と2D6の出目の合計を判定値とします。判定値が目標値の15を越えれば成功とします。
筋力値を8、2D6の出目が9だとした場合、判定値は17となり、判定は成功したということになります。

この判定方法は、「キャラクターがどれくらいその行動を上手に達成できたか」を表現しやすいです。
能力値や技能レベルが上がれば上がるほど、判定に成功しやすくなります。

下方ロール

目標値に対して、判定値が小さければ成功と判断するタイプの判定を指す。

例)化け物から走って逃げきれるかの判定を行います。キャラクターのマラソン技能レベルが50として、この値に対して判定を行います。
1D100を振って、50以下の出目が出た場合に成功とします。
この時、1D100の出目が74だとした場合、判定は失敗したということになります。

有名なCoCではこの方法で判定します。
この判定方法は、「キャラクターが何パーセントの確率でその行動を達成できるか」を表現できます。
上記の例の場合、50%の確率で成功できるというのを表現しているんですね。
技能レベルが上がれば上がるほど、成功する確率が上昇して成功しやすくなるという考え方をします。

クリティカル

主に、判定に必ず成功することを指す

絶対成功ともいいます。判定値の高低にかかわらず、その判定に成功できたことを表します。
それも、とんでもなく上手くいった成功を表します。
クリティカルはシステムごとにルールが違いますが、ここでは一般的なCoCや「2D6を用いた上方ロール」の話をします。

例)CoCの場合、「1D100の出目が1~9だった場合」に発生します。
この時、クリティカルボーナスということで「通常の成功とは別に特別なボーナス」を得られることがあります。
その他の「2D6を用いた上方ロール」は「出目が6と6出た場合」に発生します。
この時、目標値が100だろうと1000だろうと必ず成功になります。
※たまに例外にがあります

ファンブル

主に、判定に必ず失敗することを指す

絶対失敗とも言います。判定値の高低にかかわらず、その判定に失敗したことを表します。
それも、とんでもなくひどい失敗を表します。
ファンブルもシステムごとにルールが違いますが、ここでは一般的なCoCや「2D6を用いた上方ロール」の話をします。

例)CoCの場合、「1D100の出目が91~100だった場合」に発生します。
この時、ファンブルリスクということで「通常の失敗とは別に特別なリスク」を与えれることがあります。
その他の「2D6を用いた上方ロール」は「出目が1と1出た場合」に発生します。
この時、達成値が100だろうと1000だろうと必ず失敗になります。
※たまに例外にがあります

レギュレーション

シナリオに登場させるPCのレベルや成長具合、参照していいサプリメントを定めたルールを指す

シナリオによって、GMは作成してほしいキャラクターのレベルや成長具合を指定することができます。
例えば、駆け出し冒険者の初めての冒険を想定したシナリオなら、初期状態のキャラクターを作成してもらう必要があるでしょう。
逆に、ベテラン冒険者として強力なドラゴンの討伐に行くことを想定したシナリオなら、それなりに成長したキャラクターでないと雰囲気も出ないでしょう。
そういった成長具合などを決めるのがレギュレーションです。
概ね、ハンドアウトと一緒にGMから提示されるのが通例です。
また、キャラクター作成の際に使ってもいいサプリメントも指定されることがあります。

まとめ

ここまで全部読んだあなた、ありがとうございます……

目次から飛んできたあなた、アクセスありがとうございます。

この記事は、前文読んでもらうための記事ではなく、あくまで知らない単語が出たときに見に来るような、そんな感じの記事として作成しました。
TRPGはSNS上で摂取する情報が多くなる関係上、初心者には絶対わからない略語などが飛び交ってしまい、とっつきにくさが天井知らずになっちゃうんですよね。
というかぶっちゃけ私も知らない単語がぼんぼこ飛び交ってて困ってます。時代に取り残された古い地球人としても、ちょっとどうにかしてほしいと思い、じゃあ自分でどうにかしようかとね……
まぁそんな感じで書いてます。

定期的に更新と修正を入れていきますので、是非皆さんのブックマークにでも入れてやってください。

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