こんばんは。
関西生まれ関西育ち、九州の片隅で人生を嗜む男。
ナツカと申します。
TRPGを遊ぶに当たって、恐らく最初に経験するのはプレイヤーでしょう。略してPLと呼ばれることが多いので、本ブログでもPLと書き表します。
TRPGとは人と人とが会話をすることで成り立つゲームです。必然的に、コミュニケーションすることが求められます。
とはいえ、コミュニケーション能力が~……と言ってしまうと、TRPGのハードルが上がっちゃって、筆者としても困ってしまうところ。
そこで、今回はPLをするにあたって気を付けておきたい心得のようなものを書いていこうかなって思います。
これはあくまで一TRPGプレイヤーとしての個人的な意見です。是非、他のTRPGプレイヤーさんのご意見も聞いてみて、その上で自分なりの遊び方を模索してみてくださいね。
とりあえずわからないことはGMに確認する
プレイ中に気になったことや、わからないことはGMに相談しましょう。
GMはPLの皆さんに敵を吹っ掛けたり、罠を仕掛けたり、謎かけを繰り出したりしてきます。が、GMというのは決してPLの敵ではありません。(シナリオ内の戦闘中にGMの出目が良すぎて皆さんのキャラクターが死んでしまったとしてもGMは敵ではありません)
GMはPLの皆さんと一緒に楽しむために、ゲーム進行役を務めているにすぎないので、ゲーム中に思い付いたことやひらめいたことを、GMに投げ掛けても問題ないのです。
GMに手の内がばれる、等といった心配は無用です。むしろ、その手の内とやらを明かすことで、GMがより面白く盛り上がるようにシナリオを調整してくれることすらありますからね。
システムによっては、GMが敵に回ることがあります。が、ここでは一般的なTRPGについてお話させてもらいますね
適度に空気を読むこと
TRPGのシナリオには、ある程度の暗黙の了解があります。
例えば、あなたが「冒険者として、とある村の水源を占拠したモンスターの討伐の依頼を受けて旅立つ」シナリオをプレイしているとしましょう。
このシナリオは「プレイヤーキャラクター=PCが苦しむ村人たちのために武装して旅立つ」という前提でなりたっています。
なので、このシナリオを遊ぶ以上、PLの皆さんはその目的に沿ってPCを動かしていく必要があります。でないと、シナリオが進行しないからです。
ここでPLが「設定されたシナリオ目標を無視した行動」をとってしまうと、どうなるでしょう?
例えば「私のPCは怖がりだからモンスター討伐いきません」とか、「水源に毒を投げ込んで一網打尽にしよう」とか言い始めると、GMは大変困ります。
前者はシナリオが進行できませんし、後者は目的が達成できても村人が結果的に困ってしまうので良い結果とは言えません。これではシナリオがきれいに終われませんからね。
TRPGは、テレビゲームのRPGのようにプログラムに縛られることがない自由なゲームです。自由が故に、何でもできてしまいます。ですが、シナリオには守るべき基本の文脈があり、そこから逸脱するのはGMや他のPLに迷惑をかけてしまう場合があるんですね。
何より、TRPGはみんなで遊ぶゲームです。自由だからと言って好き勝手をしていいというわけではないんです。
PLとして遊ぶときは、そういう意味で「空気を読む」ことが必要になります。
会話や判断は急がなくて良い
TRPGでは往々にしてプレイヤーに選択が委ねられる場合があります。
宝箱を開ける・開けない程度の物から、今まさに崖から突き落とされそうになっているヒロインを助ける・助けないというシナリオの行方を左右するような物まで様々です。時には、ボスキャラから「世界の半分をお前にやろう」と持ちかけられることがあるかもしれません。
こういうとき、普通のテレビゲームなら選択肢が出て、いくらでも黙考熟慮しても平気ですが、TRPGだと会話ベースであることもあって、気が急いてしまうことがあります。
そんな時は、周りのPLやGMに相談して考えてもいいのです。
シチュエーション的にPCがあなた一人しかいない場面で何かしらの選択を突き付けられると、慌てて上手く思考が回らないこともあるでしょう。
確かに場面中にPCは一人かもしれませんが、PCを操作しているPLは一人ではありません。ここで周りのPLに相談するのはルール違反にはなりません。むしろ、積極的に相談していくことでシナリオの結果をより良いものにしたり、他のPLを暇させない気配りに繋がったりもします。
もちろん、時間をかけすぎるのは良くありませんが、シナリオ内での状況がひっ迫していても、PLたちが慌てる必要はあんまりありません。落ち着いてプレイしましょうね。
もちろん、ライブ感を重視してテンポよくプレイしたいというグループもいます。一緒にプレイしている方たちがどういうスタイルのプレイヤーなのかは事前に相談しておくといいかもしれませんね
演技力は重要じゃない
TRPGとはロールプレイングゲームです。
ロールプレイとは何でしょう?
細かい言葉の定義については省略しますが、概ね「想像上のキャラクターを演じる事」です。
なので、キャラクターを演じることをゲームに落とし込んだのがTRPGと言えます。
ではキャラクターを演じるとは何でしょう?
勘違いされがちなのですが、TRPGにおいて「演じる」ことと「演技する」こととは、必ずしもイコールではありません。
例えば、あなたがPLとしてPCを操作する際に村人から情報収集をすることになったとしましょう。
この時あなたは「やぁ、そこの綺麗なお姉さん」と道行く村娘に声をかけることができます。が、それと同時に「じゃあその辺の村人を捕まえて『○○についてしらないか』って聞きます」みたいな感じで、具体的な台詞は無しに行動を宣言するだけでも構わないのです。
TRPGにおいて「キャラクターを演じる」際に大事なのは、「あなたのPCがその状況でどのような行動をとったかを考え、決める事」です。必ずしも、台詞を一言一句考えて一挙手一投足を細かく描写することとは限りません。
もちろん、表現力を高めて格好いいセリフをしゃべったり、PCの口調や性格を事細かに考えてシナリオ内で披露することも、TRPGの醍醐味の一つです。
ですが、それがTRPGに必須かと言われると、決してそんなことはありません。台詞が考え付かない、口調とか決めてない、みたいなPCで遊んでも全然問題ありません。
ロールプレイは気軽で構いません。
気負わないでTRPGを遊んでくださいね。
まとめ
- GMはPLの敵ではないので、困ったときは相談を持ち掛けましょう
- TRPGは空気と文脈をある程度読んだうえで、自由に遊びましょう
- ゲーム内での判断は焦らず、周囲のPLやGMと相談してゆっくりしましょう
- ロールプレイは演技ではなく、PCの行動を決めることが一番大事
TRPGはもっと気軽に遊んでいいんです。
気負わず、あれができないこれができないからと遠慮することはありません。
遊んでいれば、そのうち色々考える余裕も出てきますからね。
では、よきTRPGライフを。
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